- 2009年5月17日 20:20
- 日記
神奈川県立美術館葉山館で行われている「荘司 福 展」の講演会に参加してきました。
荘司福さんの息子、荘司準氏の講演でした。
母である福さんのブレーンというか、発想の源をつくった方です。
インスピレーションをもとめて日本全国のみならず世界各国をお母様とまわってこられたそうです。
福さんは次に生まれ変わったら
「また女に生まれ、そして画家になり、お前を生む」 と準さんにおっしゃったそうです。
まさに二人三脚で完成した日本画だったんですね。
自分や家族を支えるために続けた絵だったけど
次第に息子が支えてくれたおかげで作られていったすばらしい荘司福さんの世界
実はまだ作品は見ていないのですが、とても心に響く講演でした。
荘司 福さんにとって絵はすべて自画像だそうです。
風景を見て、触れて、感じたことをスケッチし、日本画に仕上げる。
それは長い間そこにある大きな石だったり、山から立ち上がる霧の風景だったり、桜だったり、土であったり、地平線であったり・・・
一見なぜこんなものを絵に?と思う人もいるみたいですが、なんだかその気持ちがすごくわかる。すばらしいものを見たとき、これだ!ってもうひとりの自分がいうような感覚なんだと思います。
それは絶対音感のような絶対美感みたいなものかもしれません。
講演が終わってからも1時間くらい時間はあったのですが
ゆっくり見たいと思いましたので、後日また美術館を訪れることにしました。
とても楽しみです。
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