- 2008年9月 2日 10:55
- 日記
読んだ。
伊集院 静さんの小説。
アフリカのマサイマラ動物保護区に日本人がロッジを建ててしまうという実話をもとに書かれたお話。
冒頭でのアフリカの夜明け
それを読んだだけでちょっと鳥肌がたった。
テレビでしか見たことがないけど、風景が見えるよう。
そしてなんとも魅力的な登場人物。
なんだか地に足がついてないような雰囲気の人たちばかりなのに、一本筋が通っている。太い根っこで大地に踏ん張ってる感じ。
台詞のひとつひとつがガツンときた。
しかし、ムパタロッジの存在についてはちょっと理解できない点も...
ムパタロッジのテーマは自然と人間との共生だそう。
物語では主人公の十三がアフリカで感じたものを、十三の好きなやつらにも見て欲しい、という単純な夢からムパタロッジの建設が動き出す。
環境破壊だとか動物保護とかうるさく言う人はいるが、彼らは本当の自然の状況を知らない人が多い。本当の自然の中で身をおいてはじめてわかることがある、みたいなことを物語りの中の登場人物が言ってた気がする。
言ってることはなんとなくわかるけど、ムパタロッジがはたしてその役目をはたしてるのか、わたしにはちょっとわからない。
ロッジにジャグジーがあると聞いてなおさら?????
いるの?そんなもの?
現在のマサイマラはロッジやキャンプが増えてしまい、
動物たちに群がる観光客で自然破壊や生態系の破壊につながっているそう。
ムパタロッジ
ほんとにマサイマラにあると聞いて行ってみたくはなったけど、その話を読んでちょっと躊躇した。
けど、行ってみないと本当のことはわからない。
噂だけで人を判断しちゃいけないように、自分の目で見て判断してみなくちゃなぁと思った。
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