- 2009年11月27日 11:14
服部一成さんの講義でした。
二回目です。
好きな言葉を選び、それについての絵を描くという課題が出ました。
私が選んだのは谷川俊太郎さんの「コヨーテ」
大好きな雑誌のひとつである「Coyote」の創刊号に載ってる詩です。
最初にこの詩を読んだとき
とても野生的な詩だと感じました。
冷静な表情の裏に隠された熱い思い、野心、情熱...
そして私の絵のキーワードとなった「母の胎内」
最初、子宮に眠るコヨーテの絵にしようかとも思ったのですが
それだと気持ち悪い絵になりそうだと思い、やめておきました。
ただ、「血」を感じさせる絵にしたい、多少グロテスクに...と思い
赤と黒と白で構成しよう、ということにしました。
何度か印象がきつすぎるかな?と思いましたが、出来上がってみると面白いものができたように思います。
テキストの部分は原画では手描きなのですが
レイアウトがイマイチだったのでフォトショップに取り込んで文字を打ち直しました。
あとから思いついたことですが
詩ってリズムが単調で
まるで鼓動のようですね。
いつも言葉と絵の関係について
あまり考えずに、好きなように描いていたのですが
今回の課題では詩の雰囲気を壊さない構成やイメージを考えて描くということができたように思います。
イラストレーターは「図版である」というのは耳が痛いほど聞かされてきたことなのですが、挿絵や挿画に関しては、そのままを表現するよりもあえて違う情景をもってきながら雰囲気は踏襲するといった絵でもアリなんだなぁと思いました。
私の場合はコヨーテという詩だったのでコヨーテを登場させましたが、後から考えると別にいなくてもよかったかも、とか思ったりする。
服部一成さんには木の表現をもう少し面白くしたほうがよいかも、とご指摘を頂きました。
あと、セミーズの絵を見てもらったら
黄色じゃなくて墨一色のほうがよいかも、とおっしゃっていた。
虫シリーズはまだまだ描くつもりなので次は墨一色でやってみよう。
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