- 2009年7月24日 16:32
荒木重光さんの講義でした。
2つ課題が出て、どちらかを選ぶというもの。
A) オリジナルで好きな本の装幀をしよう
B) 気になる「あの人」の似顔絵を描こう
私は迷わず装幀を選びました。
選んだ本は
よしもとばななさん の 「アムリタ」
川上弘美さん の 「センセイの鞄」
それぞれ作品を前にプレゼンをすることに・・・。
やっぱり " しゃべる " ってことは、大事ですね。
緊張してうまくしゃべれませんでした・・・
作品はこちら
「アムリタ」のコンセプト
読んでいて、都会のガサガサ、ゴチャゴチャしたなかで生活する人間におこった不思議な話、という印象を受けたので、渋谷のスクランブル交差点を描きました。
アムリタとは飲むと不老不死になる水のこと、らしいので絵に水っぽさをもたせたくて
表面に縦のラインが入るよう下地をつくりました。
さらに曇った感じを出したかったので表紙にトレーシングペーパーを使ってみました。
「センセイの鞄」のコンセプト
キーワードは純粋、ピュア。
大人の恋愛なのにどろどろしていなくて、まるで初恋みたいな印象があったのでクリアな表情にしたかったので、透明のシートを絵にかぶせてみました。
タイトルのセンセイの鞄から、どんな鞄なのかを想像し、透明シートには枠だけを印刷して、ちょっと立体感をもたせてみました。
ただ、鞄の絵っていうのは、読者の想像する域をうばっちゃったなぁと思って、そこは反省。
荒木さんが自分の作品をもとに
検証してみて、と5つのポイントを出してくださいました。
1.本の特性を知る
知ることによってタブーを破り新しいことをできているか?
作り手のほうが自由さを無くしてはいないか?
今回の課題が出た際に、本屋に言って装丁の研究をしてみました。 本の特性を知るという点では勉強になりました。 そして、予算とか考えずに自分の好きなようにつくったので 自由さを無くしてはいないと思う。 けど、タブーを破るところまではやっていないので、そのへんが面白さに欠けるなぁと思いました。
2.不変性を持った絵になっているか
誰にでも愛される絵になっているか
分かりやすいかどうか
この点も、嫌がられるような絵ではないのでクリアかな? でも、面白みには欠けるような気がします。
3.見る人がやられたなぁ~ってことをやる
ありそうでなかったものを出す
今ないものをやる
これはダメだ・・・ わたしの絵には新しさが無いのだ・・・ うーん
4.時代性
今のニオイがするかどうか
これは選んだ本が数年前の本というのもダメだったかも でも好きな本てことだったので・・・うん・・・
5.その絵をひとことで言い表せるかどうか
キーワード、テーマ、キャッチコピーなど
これはクリアかな。コンセプトをちゃんと考えてつくったので ただ、説明が下手すぎたなぁと思います。 しゃべるのが苦手ってやっかいです。
最終的に荒木大賞は取れなかった。んで今回の課題は失敗でした。くやしぃ
さて、今回も心に残ったことを書き留めておこうと思ったのですが
今後結構参考になることも教えていただき
講義を受けてる特典と思ってここには書かずヒミツにしとこうと思います。
でも、なんかケチな感じなので
へぇ!って思ったのをひとつ
紫色の本は売れない ってジンクスがあるそうです。
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