パレットクラブ　八日目

安齋肇さんの講義でした。

イラストレーターであり、ソラミミストでもある、あの安齋さんです。
空耳アワーの安齋さんです。わたし、大好きなんです。

みうらじゅんさんとの「勝手に観光協会」で宮城にいった帰りに「できるかな」の「のっぽさん」と打ち合わせをして、遅れてパレットにやって来た安齋さん。
自分でデザインしたカーキ色のＴシャツにハーフパンツ、チェックの帽子にサングラス、青いスニーカー、「アインスくりこ」と書かれた青い謎のカバンを肩にすみません！といいながらやってきました！
もう・・・興奮です。遅れてきてくれたことがとてもうれしい！やっぱり隠れ男前！
そして・・・失礼かもしれませんが、かわいい！今年55歳というのに、なんかめっちゃかわいい。

さぁ講義が開始。のはずなんですが、おもむろに謎の青いカバンから自分へのお土産なんだけど、とカタツムリのコマとエビの形をした車？のおもちゃを取り出しました。
やっぱりセンスがいい人は買うものも違う！
カタツムリのコマは殻の部分がコマになっていて、まわすとカタツムリ自体がくるくる回ります。
エビの車はタイヤを動かすと触覚がぴこぴこ動くのです。
無駄をそぎ落としたシンプルなおもちゃ。わたしもほしくなりました。

そして、さぁ講義開始。のはずだったんですが、こんどは青い袋にフォーカスが。
「アインスくりこ」の意味が分かりました。

みなさん、「気仙沼ちゃん」ってご存知ですか？

わたしはまだ腐っても20代なので「気仙沼ちゃん」なるお方は存じません。
昔欽ちゃんのテレビに出てた人？らしいのですが、
宮城県に行った際、その人が経営している宿に泊まったそうなのです。
その宿の名前が
「アインスくりこ」
http://www.k-macs.ne.jp/~kuriko/index.htm
そして安齋さんが持っていた謎の青いカバンは、その宿で昔使われていた座布団をリメイクしたエコバックだったのです！！！

なんかもうすべてがステキだ。

そして、やっと講義が開始されました。
今回は事前に渡された紙に質問をまとめて、安齋さんが答えるという形式でした。

デザインやイラストについて語るときの安齋さんは、
なんかちょっと違ってました。
いつもにましてかっこよかった。男の仕事ってやつを感じました。
遅刻ばっかして、締め切りも守らない人、という印象が強かったのですが
イラストレーターという仕事をとても愛しているのだなぁと感じました。

さて、今回も心に残ったことを書き留めておきます。

とにかくいろいろ動くこと
仕事にならなくても
好きなものをみて
好きな人に近づいて
好きな環境をつくる
自分で環境をつくって楽しく仕事する

スランプのときは他人に絵を見せる
スランプのときは何かを得るチャンス、自分が変わるチャンス

ごつごつした石のままでもいいけど
人の意見によって
丸くなってもよい

イラストレーターは友達を作れるようになったほうがいい

などなど

そして、安齋さんの信念がステキでした。
「なかよくいっしょに遊ぼうよ」

エッセイ本が楽しみです。ほんとに。
握手してもらっちゃった♪